アーサーペディア
アーサー王大百科

エレイン

概要

エレインというのは「ヘレン」の異形。この名前をもった女性はアーサー王伝説のなかには数多く登場する。

人物紹介

ペレス王の娘。ペレス王はランスロットを罠にかけて娘と寝させた。ランスロットは彼女がグウィネヴィアだと錯覚したのである。ふたりの間にガラハッドが生まれる。

異説

  1. アストラットのベルナルドの娘。「白いエレイン」と呼ばれる乙女で、ランスロットに思いをかけるようになり、ランスロットは馬上槍試合の間彼女の袖を愛の徽章として身につけてやった。エレインランスロットへの愛に殉じ、ボートにのせられた遺骸はテムズ河を運ばれて、アーサーの宮廷に流れつく。遺骸にはエレインがなぜ死んだのか説明する手紙が添えられていた。このエレインがもちろん有名なシャロットの貴夫人。
  2. ペリノア王の娘。愛するラウンデスのサー・ミレスが亡くなると自殺した。
  3. イグレーヌの娘。モルガンとモルゴースの姉妹。アーサーの異父姉。ガルロットのネントレス王と結婚する。
  4. ランスロットの母親で、バン王の妃にあたる人。
  5. アーサーの姪。ロット王あるいはネントレスの娘などさまざまに呼ばれる。パーシヴァルを愛するようになる。

図説アーサー王伝説事典

索引

協力

  • 原書房
  • 東京大学大学院
    総合文化研究科 教授
    山本史郎