王。アーサーの家臣。リスティノイスの王とも、ノーサンバランドの王とも、「ガストの森」の王とも言われる。
『アーサーの生涯』では「富める漁人(いさなとり)の王」と称されている。「聖杯」のことを疑ったので膝に傷を負ったと述べられているが、このことから、元もとはペリノアとペレスが同一人物であったことが推測される。
ペリノアは「クエスティング・ビースト(「唸る野獣」の意)」を追跡した。
マロリーでは、アグロヴァル、パーシヴァル、ドルナール、ドリアント、ラモラック、アラン、メロディアム、エレインの父とされる。ロット王を殺し、ロットの息子ガウェインに殺された。
音の響きが似ているので、ケルト古代の神ベリ・マウル(「偉大なるベリ」)の存在をペリノアの背後に見透かすことができるかもしれない。とすれば「漁人(いさなとり)の王」や「不具の王」もその起源はこの古代の神に求めることができるわけである。