人物紹介
「聖杯の探求」の過程で出会う王のあだ名。「不具の王」と同一人物であるとされることも多いが、常にそうというわけではない。
「流布本物語群」では「漁人の王」にペレス王という名前が与えられているが、「不具の王」はパルランもしくはぺラムと呼ばれているのである。マネシエによる続編では、王は弟のゴオン・デゼールが剣で撃ち殺されたとき、砕け散った剣の破片によって負傷したことになっている。
異説
- クレティアンでは、いつまでも癒えぬ傷のおかげで馬に乗ることができず、そのため無聊の慰みにと魚釣りを始めたのだという。
- ロベール・ド・ボロンは「漁人の王」の名をブロンとしており、アリマタヤのヨセフに魚を与えたのでこのような称号を得たのだと説明している。
- 『ソーヌ・ド・ナンセー(Sone de Nansay)』ではアリマタヤのヨセフその人だという。さらにヴォルフラムではアムフォルタスと呼ばれている。
図説アーサー王伝説事典