ガウェインが結婚した醜貌の女性。ラグネルのガウェインに言うのに、私は美人になることができますが、一日中ずっとというわけでなく、昼間か(ラグネルはこちらを願う)、夜間か(ガウェインにとってはこちらの方が都合がよい)のいずれかだけです--という次第。ガウェインは騎士らしく女性をたてて1番目の選択肢を選んだが、このガウェインの無私の行いにより、ラグネルは昼も夜も美人になることができた。
この話はたぶんケルトの物語に基づいている。その物語の中では、「老婆」が「王権」を意味する。つまり、タラの王である「9人の人質のナイル」が醜い老婆に口づけすると、老婆は美人に変身し、老婆すなわちアイルランドの王権の化身であったことが判明したのである