概要
白い鹿が登場するアーサー王物語は多数ある。白い鹿を射止めた者は、アーサー王の宮廷でもっとも美しい女性に口づけを許されると言われていた。
異説
『リゴメール』ではサグレモールが白鹿を追いかけ、『エレック』でも「冒険の森」で白鹿狩りが行なわれている。フロリアンは白い鹿をおいかけて行くうち、養母の「妖姫モルガン」の城までたどりついた。また、『ディド・ペルスヴァル』では、パーシヴァルが白い鹿の首を切り落とす。
白鹿はもともと異教徒の神話のたぐいに登場したのではなかろうか。また、そうした物語はケルトの白鹿崇拝とも関係があるだろう。
図説アーサー王伝説事典